平成の凡慮 ー類比思考のことなどー

久しぶりに書きます。この間は2012年の私たちは40%もの原子力発電を使う予定だったと
新聞からの情報をお知らせしました。今や関電の大飯発電所のみ運転しています。
私たちは総計54基の原発を持っています。それが今はこういう状況です。
2011年3月11日の前の新聞を見ていると、「ああこのときは私たちは幸福だったなあ」と
思います。私は新聞の切り抜きをしています。2004年ごろからでしょうか。整理が悪いので
時系列ではありませんが。
一週間ほど前のNHKの「クローズアップ現代」では日本原子力発電の敦賀原発の真下の
断層が近くの活断層につながっている疑いが原子力規制委員会から指摘され新聞にも載っていました。
疑わしきは50%の確率でも安全を優先して活断層と見做すそうです。
福島第一原子力発電所の事故をもう一度振り返りたいと思います。
政府の事故調(調べる側が調べられる側の虜になったという結論)は
未だに事故を起こした、メルトダウンした発電機の実地調査が不可能なので緊急冷却が
できなかったのは地震のためなのか津波のためなのか結論できないと言っているようです。
科学者の態度としては正しいでしょう。しかし現実には安全で経済的に今使える設備を使い
国はエネルギーを手当てしていかなければなりません。そういう行政の緊急の要請があるのです。
エネルギーの計画などはそう一朝一夕には変更できないというのはお分かりになるでしょう。
我が国はこういう中でよくやっていると思います。電力会社や企業は未使用だった火力発電を整備し
緊急事態に対応しました。しかし燃料代は想像を絶します。みんな国民の負担ですよ。
「類比思考」という考えが技術者にはあります。福島第一と同じ型式のGEの原発が東北電力の
女川で稼働中でした。ここは高台にありました。緊急停止し非常用電源が動きました。津波は
非常用電源まで届きませんでした。福島第一では非常用電源がGEのアドバイスを無視して
発電機より下にありました。津波で浸水し動かすことができませんでした。これがあの事故のすべてです。
もしGEのアドバイスを実行していたらあの事故は起こらなかったと推測できます。女川の原発は
津波の影響がなく冷温停止しました。もちろん震度の違いなど検討事項は多くあります。
しかし技術者の見方でいえば、福島第一は地震だけでは冷温停止できたが津波のため
非常用電源が使えずメルトダウンに至ったというのが私の類比思考です。似たものを比較して推測
するのが「類比思考」です。これはもう少し考えてみたいですね。
数年前の新聞を見ていると面白いことがいくつも発見できます。PMや中国の公害などです。
PMはParticulate Matterです。Particulatesとも言います。空気中の微粒物質のことです。

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